撮影が苦手でどうポーズするか不安に感じる新郎新婦さんへ

撮影が苦手でどうポーズするか不安に感じる新郎新婦さんへ

(※これはまだウェディング撮影された事の無い写真が苦手な新郎新婦さんへの記事です。撮られるのが好きな方やモデルより上手な先輩卒花さんには当てはまりません)

まず私事で恐縮ですが、カメラに撮られるのがとても苦手で
結婚写真を頼みませんでした。ウェディング業界に入ったのがあまりに若かったせいか婚礼写真がもの凄くヤラセっぽく見え、あんな恥ずかしい事を自分はできないと思い夕方の川沿いでセルフで二人の後ろ姿を撮り結婚報告ハガキを作りました。 (上の写真とほぼ同じような)

そんな自分がなぜかカメラマンになり過去の自分を振り返りつつこちら側の視点からアドバイスができれば幸いです。

写真が苦手と感じる理由

それは
「どんなポーズと表情をしたらいいかわからない」
からだと思います。
わからない事をやると思うと不安を感じ、変なポーズをやらされるのでは無いかと特に新郎さんは身構えるかと思います。

結論を始めに簡単に言いますと

「表情は作らなくていいしポーズも決めなくていい」

です。
一番重要なのは体全体は脱力しているが、背中と目力だけに力を入れる事です。もう撮影が始まってしまえば照れてダラダラしたりキョロキョロしないでただ指示通り凛と立っているだけで大丈夫です。

慣れてない方に多いパターンが撮ると言うと笑顔を作らないといけないと思い、口に力を入れてしまいます。体の色んな筋肉にも力が入っていて、手に持ったブーケがどんどん胸当たりまで上ってきます。脱力していたらブーケは下がっていくはずです。
雑誌等でモデルさんを見て研究してもらいたいのですが、前身は脱力して背中は伸ばし、体のどこか一部を捻るか曲げていると思います。それだけ気をつければ上手くできます。

これまで「はい笑って」と同じ場所で同じポーズで同じ表情で撮って来たウェディングカメラマンが多かったので、そういうものだと自分も思っていましたが、それではただの記念写真の延長で七五三の大人バージョンです。

そうならないように是非事前に鏡の前で実際練習して
少し心に余裕をもってお二人らしい雰囲気が出して頂ければと思います。

もう一つが

主体性を持つ

恥ずかしくて嘘くさい写真の特徴として”やらされている感”が出てるかどうかだと思います。特に男性は慣れていなくて言われたそのままにやろうとしますが、例えばもし女性をエスコートして 街を歩いている写真を撮りたい時、手をつないで棒立ちだとやらされている写真になります。

実際歩いていると想像してやれば自ずと前足に重心が乗り、後ろ足の踵は上がるはずです。顔は女性を気遣って振り向いていると思います。これでかなりリアルに近づきました。

この様に今自分が何をやっているかを考えながらやると勝手にポーズは出来ていきます。難しい事はありません。理解しながらやるだけです。カメラマンは提案するだけで主体は自分であるという意気込みでやれば生き生きした新郎新婦の世界が撮れます。ぜひ自分らしい写真を残して頂ければ幸いです。

ありがとうございました。